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スタディツアー2009リレーエッセイ企画〈参加者の今〉vol.7

タイトル:あおぞら財団にいます

氏名:相澤 翔平
所属:あおぞら財団(cf.出身校・都留文科大学環境コミュニティ創造専攻ブログ


記録スタッフとして参加したイタイイタイ病のスタディツアー。
私にとってその経験は濃密なもので、(悪い表現ですが)しこりのように自分の中に残るものであった。

その感覚に慣れる間もなく、翌年に新潟水俣病のスタディツアーにまた記録スタッフとして参加した。
イタイイタイ病の時に私の受けもったグループは患者の方と直接お話しするということはなかったので、この新潟水俣病のスタディツアーで初めて、患者の方と対峙することを経験した。

その経験もまた、自分の中で何かがはじけたものであり、イタイイタイ病のスタディツアーの経験と合わせて化学反応が起こった感覚を今もまだ覚えている。


それから約8カ月経ち、私は今あおぞら財団で働いている。
なんというか…強い縁を感じる。


仕事を始めてちょうど1週間(書いているのは4月8日ですので)今回はこの場を借りて、あおぞら財団での初日のことを振り返ってみようかと。


4月1日(金)
9時30分:
あおぞら財団で初仕事は、タンデム自転車に乗ったこと。
こんな清々しい「仕事」があるのか!と感じた。

10時15分:
財団の理事であり、恩師でもある高田先生が、東日本大震災の被災地へ支援物資を届けた時の報告会。
被災地の現状や、震災に屈することなくそこで頑張っている人たちの力強さを感じた。

11時:
あおぞら財団で募集した支援物資の仕分け作業を財団のボランティアの人たちと、物資を持ち込んでくれた人たちの、被災地で困っている人たちへの思いが伝わる。
休憩中、ボランティアの人たちとお話をする。

13時:
西淀川にある病院を運営している協会の新人研修の準備。
その際に財団の林さんから「今日はさすがに定時で上がれるんちゃう?」という言葉を聞く。

13時30分:
村松理事長から財団についてのお話をうかがう。
改めて、財団の職員になったことを実感すると同時に仕事の重さを感じる。

15時:
13時から準備していた新人研修。
自分と同じ新人の皆さんのために開かれたもの。
その場にいた私も一緒に研修を受けている気分だった。
理事であり、患者会の会長である森脇さんの放つ言葉に、背筋が伸びる。
とても有意義な時間であった。
(写真は研修でお話された森脇理事)

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17時:
メールアドレスなど設定する。
ちょっと嬉しい。

18時:
先輩職員の作業の手伝いをする。
とても忙しいことが机からもうかがえる。自分も忙しくなるのをこの時本気で覚悟する。

18時30分:
今日あった研修の様子を報告するブログをつくる。
文章を考えたり、写真を選んだり、ブログを構成したり、慣れないので時間がかかる。

20時……あれ?
林さんが昼間言ってた言葉を思い出しながら帰る。
帰る時にはまだ皆さんお仕事をされていた。



3月11日に起きた東日本大震災、自分が生まれてから最も被害が甚大な震災であり、深く心を痛めた。
被災された方たちの1日も早い復興を願う。自分にやれることはあるのか考えながら仕事と向き合いたい。

この震災によって、社会は日本だけでなく世界も抱える環境、エネルギー問題の今後を見直す時期にある。
その一端を担う立ち位置に今いるという強い自覚をもち、仕事と向き合いたい。
そしてまちづくりや環境教育を通じて人や社会の中に眠っている意識、エネルギーを呼び起こすことができる、そんな人材になることを目指して、ここ、あおぞら財団で私相澤は頑張ります。
by study_tour | 2011-04-14 17:57 | 参加者の今


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